
PCR検査
PCR検査について
いそわクリニックでは唾液によるPCR検査を実施しています。
いそわクリニックでは保険診療及び自費での新型コロナウイルスのPCR検査を実施しております。
午前中検体提出分はその日のうちに結果がでますが、状況により、翌日・翌々日になることもあります。
午後からの分は、翌日以降の結果報告となります。ご了承ください。
発熱、咳、全身倦怠感などの症状がある方は、保険によりPCR検査を行います。
当院は行政と検査委託契約を結んでおり、大阪府の診療・検査医療機関にも登録しています。
検体は唾液(0.4ml以上必要)で行っておりますが、鼻咽頭拭いも施行できます。
検体採取は唾液・鼻咽頭拭い共に簡易型陰圧室(CDC認可)にて行っております。

簡易型陰圧室(感染防止クリーンベッド)

PCR検査装置・詳細について
島津製作所 遺伝子解析装置 AutoAmpを採用しています。

遺伝子解析装置 AutoAmp


PCR検査室
試薬はAmpdirect 2019-nCoV検出キットです。
唾液検体によるワンステップRT-PCR(注1)が可能となっています。
ワンステップとは以下のAとBを1本のチューブ内で行う事を意味しています。
RT-PCR(Reverse Transcription PCR):逆転写反応(下記A)を行った後に、PCR(注2)を行う方法。
PCR(Polymerase Chain Reaction):DNAに変性・結合・伸長の各反応を繰り返させることにより特定の配列を指数関数的に増幅させる事。
RT-PCRの詳細は以下の通りです。
- 逆転写反応 mRNAからcDNAを合成する
- PCR反応
- 変性反応:二本鎖 DNAを高温(95℃)で一本鎖 DNAに変性させる
- 結合反応:40−60℃にすることで、プライマーと DNAが結合する
- 伸長反応:60−72℃で DNAポリメラーゼがテンプレート(ターゲットとなる 塩基配列)に結合したプライマーを伸長させる。元の一本鎖 DNAから二本鎖 DNAが生成される。
1から3を1サイクルとし、これを繰り返す事で、増幅産物(アンプリコン)を指数関数的に増幅させることができます。
サイクル数と増幅倍率の関係は以下の通りです
10サイクル 約1000倍
20サイクル 約100万倍
30サイクル 約10億倍
なお、上記の反応は一つのチップ内で全自動で行われます。
検査前の検体は安全キャビネット内で準備しますので、コンタミネーションを最大限予防しています。
また院内での感染拡大防止にも寄与しています。
PCRの原理は1983年米国シータス社のキャリー・マリスにより発見され、同社の多数の研究者技術者の協力により実用化されました。
(詳細は1985年12月20日米国科学誌サイエンスに掲載された.1993年、キャリー・マリスはノーベル化学賞を受賞した)
PCR検査のよくある質問
- 証明書の記載の日時はいつになりますか?
- 国内は検体採取日・海外は検体採取日時が記載されます。
受け取りの日時ではございませんのでご注意ください。 - 無症状でのPCR検査は受けられますか?
- 可能です。唾液による自費PCR検査のご案内となります。