いそわクリニックで実施しているPCR検査について
いそわクリニックにはPCR検査室がある?
いそわクリニックでは新型コロナウイルスのPCR検査を実施し、採取した検体は当院のPCR検査室にある専用の機械(遺伝子解析装置)で調べ、検査結果を患者さんにお伝えしています。
PCR検査では新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子が体内に存在するかを調べます。検体として唾液・鼻咽頭拭いのいずれかを採取し、遺伝子解析装置で遺伝子(DNAウイルス)を調べます。
発熱、咳、倦怠感などの症状がある方は医師の診断により保険診療でPCR検査が受けられます。当院は行政と検査委託契約を結び、大阪府の診療・検査医療機関として登録されています。また、自費でのPCR検査も受け付けています。午前中に検査を受けた場合はその日のうちに結果をお伝えすることができます(状況により検査結果が翌日・翌々日となる場合もあります)。
簡易型陰圧室(感染防止クリーンベッド)って何?
PCR検査を行う陰圧室とは院内感染を防ぐための特別室です。新型コロナウイルス感染症の検査や治療は、院内の他の患者さんや医療従事者が感染することのないように対策する必要があります。陰圧室では空気圧が他の室内よりより低くなるように管理され、空気が部屋の外に漏れ出さない仕組みになっています。陰圧室の空気はHEPAフィルターでウイルスをカットして屋外へ排出されます。
当院ではPCR検査を行うための検体採取は、感染対策クリーンベッドとよばれる簡易型陰圧室で行っています。感染対策クリーンベッドはベッド周囲が透明のビニールカーテンで覆われ、空気をろ過するHEPAフィルターを内蔵した機械がベッドの壁際に設置されています。
PCR検査装置・遺伝子解析装置(AutoAmp)について
いそわクリニックで使用しているPCR検査装置は、島津製作所の遺伝子解析装置(AutoAmp)です。RNAからDNAを合成した後、DNAを増幅させて蛍光を検出するPCRを行います(RT-PCR)。測定のためのDNA増幅からPCR、蛍光測定を全自動で行うことで測定時の作業ミスを防ぎ、安定した検査結果のデータが得られます。一度に4検体を同時に測定できます。検体容器などの周辺の空気は装置内の特殊フィルターを通過させて排気され、感染防止対策が施されています。
海外渡航前のPCR検査はいつまでに受ければいい?
海外渡航時は、厚生労働省のサイトによると検疫所への「出国前72時間以内の検査証明書」の提出が必要です。証明書の有効期限や検査形式(鼻咽頭/唾液)、提示形式(紙/オンライン)などは国ごとに少しずつ異なり、形式等が突然変更になることがあります。国によっては出国前48時間以内の検査証明書が必要な場合もあります。事前に大使館等で最新情報を問い合わせて確認してから、渡航する国の条件に合わせてPCR検査を受けるようにします。
・PCR法に近い感度の抗原検査導入(ルミラDX)
いそわクリニックでは新型コロナウイルス感染症の検査として、PCR検査のほかに抗原検査も行っています。PCRは体内のウイルスを調べる検査ですが、抗原検査はウイルスに特有のタンパク質(抗原)を調べる簡易検査です。抗原検査はPCR検査と比べ短時間で検査結果が出ることが特徴です。
いそわクリニックで使用している抗原検査キットはルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン(ルミラDX)社の「ルミラ・SARS-CoV-2 Ag テストストリップ」です。鼻咽頭ぬぐい液、あるいは鼻腔ぬぐい液を検体として採取し、迅速マイクロ流体免疫蛍光法により検査後12分以内で抗原を検出します。鼻咽頭ぬぐい液を用いたPCR法との比較では、陽性一致率97.5%(39/40)、陰性一致率97.7%(210/215)を示し、PCR法に近い感度の抗原検査です。
【監修・執筆】磯和 剛平
〇病院名 :医療法人 いそわクリニック 〇医師 :磯和 剛平 〇アクセス:寝屋川市駅より徒歩15分 〇診療科 :内科・胃腸科・外科 〇経歴: 1974年 大阪府立北野高校 卒業 1981年 京都大学医学部 卒業 1989年 京都大学 大学院 卒業・博士号修得 テーマ:肝細胞癌における遺伝子修復酵素の研究 1981年 京都大学医学部附属病院外科研修医。 公立甲賀病院、都志見病院、医仁会武田総合病院で外科医として勤務 腹部一般外科、救急医療を中心に診療を行った。 都志見病院では、5年間にわたり、上部・下部消化管内視鏡(胃カメラ・大腸ファイバー)ERCP、 内視鏡的食道静脈瘤硬化術などの消化器内科診療や、糖尿病内分泌疾患、循環器疾患、呼吸器疾患 などの内科診療を広範囲に行った。 1996年12月 いそわクリニック開業